
リノベーション提案第三弾は、有限会社丹治電気工業に在籍する建築士さんによるリノベーション案です。 住みやすい住宅地の原町区橋本町のすこし古い平屋一戸建て。変身に期待です。

正会員

原町区橋本町。立地条件に恵まれている平屋の一戸建て。お手頃の価格ですが、駐車スペースの確保が課題です。どんなリフォームができるだろう? (取り扱い事業者:株式会社協心)
― 間取りを生かし、あなたの暮らしをデザインする ―
■ コンセプト
「空き家を自分だけの家に」
空き家となった木造平屋を、既存の間取りを生かしながら再生し、暮らしやすさと個性を両立させる住まい。最小限のプラン変更で生活の基盤を整え、内装は自分の好みに合わせ選ぶことでオリジナリティをだします。
建物が刻んできた時間の価値を大切に、新しい暮らしにフィットする住まいを提案します。
■ 改修内容
敷地が限られていたため、建物の一部を解体して駐車スペースを確保しました。
また、外壁を張り替え、サッシも新しいものに交換することで、断熱性能が向上し、より快適にお過ごしいただけるようになっています。

内部は、玄関からキッチン、ランドリースペースへ直線でアクセスできる家事動線を確保しており、買い物後の食材や洗剤などの運搬もスムーズに行えます。
これにより、日々の家事の負担を軽減し、効率的に作業が進められるよう計画しています。リビングは来客時に客間としても使えることを想定して生活動線と分離しており、水まわりとは廊下を挟んで離れているため、生活音を気にせず静かに過ごせる空間になっています。
家事のしやすさと落ち着いた居住空間を両立させた、間取りにしました。
■ 内装インテリアプラン
同じ間取りでも、仕上げや家具の選び方で空間の表情はまったく違って見えます。
3つのスタイルで「暮らしの個性」をデザインしました。
空間が持つ本来の魅力を引き出し、新しい価値を生み出すことがこの提案の目的です。
今回は「ナチュラル」「モダン」「インダストリアル」の3プランを計画しましたが、
北欧風や南欧風、ミッドセンチュリー、エスニックなど、好みに合わせてさまざまな雰囲気を楽しむことができます。
● プランA:ナチュラルスタイル
明るい木目と白を基調に、自然素材の質感を大切にしたインテリア。
窓からの光を受け、やわらかなトーンで満たされる居心地のよい空間です。
シンプルながらも温かみがあり、世代を問わず親しみやすい住まいを目指しました。

● プランB:モダンスタイル
グレーや黒をベースにした落ち着いた配色と、金属や無機質な素材が特徴。
素材の質感を生かしながら、無駄のないラインで構成された上質な空間です。
間接照明やマテリアルのコントラストによって、穏やかで凛とした印象を演出します。

● プランC:インダストリアルスタイル
レンガ・木・金属などのラフな素材感をそのまま活かしたデザイン。
クロスにアクセントを持たせることで、空間と素材の魅力を表現しました。
既存建物の風合いと調和しながら、無骨さの中に遊び心を感じる改修プランです。

■ 最後に
空き家だからこそ可能な暮らしかたがあると思っています。新築では設計図等を用い工事を進めていくため完成後に住んでみると「思ったより狭かった」「イメージと違う」と感じることが少なくありません。空き家であれば実物を確認しながら改修プランを検討することができるため、住んだ時のイメージがつかみやすく、暮らしに合わせた間取りや大きさを選ぶことができます。また、工夫を凝らすことで家を育てていく事も楽しみの一つだと考えています。ぜひ、自分だけの家を楽しんでください。
■ 改修案Q&A
改修プランづくりの際にいただいた質問や、暮らし方のアイデアをまとめました。
“こうしたらもっと快適かも”“ここをこう使ってみたい”――
そんな声を出し合いながら、一緒に家をつくっていく過程そのものが、
このプランのいちばんの楽しさだと思います。
Q1.ランドリースペースから洗濯室に直接いけるようにしたい。
→廊下を減らし洗濯室とリビングをつなげることで直接移動することが可能です。
Q2.浴室・トイレが小さい。
→Q1と同じ方法で大きくすることが可能です。ただし、音漏れが気になるので間仕切り壁に遮音材を入れることをお勧めします。
Q3.収納が少ない。
→リビングと寝室の間の廊下を収納に変更可能です。引違戸を開き戸に変更すれば1.5畳程度の収納が確保できます。
Q4.リビングに小上がりをつけたい。
→Q3の収納部分を小上がりに変更可能です。
Q5.キッチンをIラウンドキッチンにし開放的にしたい。
→可能です。Iラウンドキッチンにする場合カップボードを置く位置が難しく背面の窓を無くすか、小さくし設置するようになります。

ミライエ担当者から一言