ミライエ
サウジアラビアや海外で経験した食文化を生かしながら、小高区で「サラダのファストフード店」を開きたいです。野菜やハーブ類の需要を増やし、飲食業を通じて地域の農業発展につなげていきたいと考えています。

Profile プロフィール

加藤知樹さん

  • 肩書・仕事 南相馬市起業型地域おこし協力隊

小高区出身。小高工業高等学校(現:小高産業技術高等学校)化学科を卒業後、千葉県の総合化学企業へ就職。サウジアラビアへの出向を経て、2023年6月に南相馬市の起業型地域おこし協力隊員に着任。小高区でサラダのファストフード店の開店に向けて活動中です。

希望物件

  • 希望エリア・立地立地:小高駅前、小高の駅前通り
  • 物件の広さワンフロアで20坪(約40畳)
  • 希望の賃貸価格10万円以下
  • 希望の購入価格500万円以下(土地込み)
  • その他の希望原状回復なしのリノベーションOK / 駐車スペース

自己紹介

“小高のサラダ屋さん”こと、加藤知樹です。 

南相馬市の起業型地域おこし協力隊員として飲食業を通じた地域の農業発展につなげていくために、小高区にサラダのファストフード店をオープンする準備を進めています。

私は小高で生まれ育ち、小高工業高等学校を卒業後、千葉県の総合化学企業へ就職しました。サウジアラビアに約3年半出向し、石油加工品精製プラントの新設とスタートアッププロジェクトが、設計通りに作られているかを監督する担当責任者を担いました。

始めの頃は、日本とは異なるビジネス習慣や、“あたりまえ”の感覚の違いに戸惑うこともありました。しかし、育った環境や生活環境が違えば考え方の基盤も違うし、それでも仕事はまわるんだと柔軟に考えるようになり、次第に自分自身の考え方も広がっていきました。

そして、「ワクワクするようなことがしたい。サウジアラビア以外のところでもいろんなものを見てみたい」と思うようになり、帰国後にワーキングホリデーを計画しましたが、残念ながらコロナ渦の影響で渡航を断念することになりました。

海外に行きたいという気持ちは持ちながらも、今後、自分がどう生きていくのかを考えたとき、地元に対して何かをしてみたいと思うようになりました。すると、地域産業の基盤である農業について課題を感じるようになったんです。

そこでサウジアラビアでの経験を生かし、「サラダというジャンルで飲食店を開業する。飲食業を通じて地元の農業にアプローチしていきたい」と決意しました。

現在は起業型の地域おこし協力隊員として活動しながら、オープンに向けて準備を進めています。

やりたいこと

小高区にサラダのファストフード店を開きたいです。ファストフードと位置づけているのは、手軽に食べられることを意識しているためです。

看板メニューとなるサラダのコンセプトは「スプーンで食べるサラダ」。

具体的には「チョップドサラダ」という、食材をすべて細かく刻んで混ぜ合わせたサラダです。さまざまな種類の野菜が入っているので、見た目もあざやかで栄養バランスも良くなります。サウジアラビアの食文化も取り入れて、スパイスやハーブを混ぜ込み、風味豊かなサラダに仕上げていきます。

ハーブ類をたっぷり使ったメニューもあります。サウジアラビアではフレッシュハーブをサラダとしてそのまま食べるのですが、その中でも「タップーラ」という料理は、生パセリを細かく刻んだもので、私は現地で好んで食べていました。肉料理とも相性がいいんですよ。

異国の味には馴染みがないと、最初は敬遠される方もいらっしゃるかもしれません。なので、私のサラダ店では日本人の口にも合うよう、ハーブ特有の香りと風味を和らげるために、レシピや加える野菜などを工夫して、マイルドな味わいのサラダに仕上げていきます。

私は以前から、この地域では健康を意識したニーズが広がりながらも、外食においては健康的な選択肢が限られていると感じていました。ジムなどでの健康志向が高まる中、外食時にもヘルシーな食事を求める需要が増えています。そのため、手軽で簡単に食べられることを目指し、私のサラダ店を「サラダのファストフード店」と位置づけました。

メニューにはもちろん肉料理や魚料理もありますが、「サラダがお皿の真ん中」です。肉や魚をサラダに添える感覚の、健康的な料理を提供していきます。

中東の料理だけではなく、アジア料理やその他にも美味しいものはたくさんあります。食の幅広さを感じられる料理を提供できるお店にしていきたいです。

他には、近隣で人口の多い原町区などでも身近に購入できる手段の一つとして、サラダの移動販売を計画中です。ゆくゆくは小高区以外にも出店して、その土地の人たちの食文化や食の価値観を広げたいですね。

やりたいことへの想い・理由

サラダを通して、ゆくゆくは地域農業の発展にもつなげていきたいです。

きゅうりやトマトなど、一般的な野菜は安定供給するために畑の工場化が進んでいます。そのため、同じものを作っている農家さんはどんどん淘汰され、作れる野菜がなくなってしまうのではと危惧しています。

そこで考えているのは、私のサラダ店で使用する野菜とハーブ類の生産を通じて、地域の農業を差別化することです。とくにハーブ類は、まだ生産量が少ないという点で参入の余地があると見込んでいます。

お店で提供するサラダが多くのお客さまに受け入れられ、「需要がある」と示すことで、地元の農家さんたちに「私の店で仕入れるので、こういう野菜やハーブを作ってみませんか」と提案していきたいです。

野菜の品種やハーブ類で他の地域の農業と差別化できれば、出荷先も確保できるため、地元の農家さんの助けとなり、地域の農業に対しても良いアプローチができるのではないかと考えています。

しかし、はじめから地元の農家さんを巻き込むのは筋が違うと感じています。まずは自分が、何ができるか、何をするのか、何をしているのかをしっかりと見ていただくことが大事だと思っています。その上で、農家さんと適切な良い関係を築いて、一緒にやっていけたらいいですね。

できること

■お客さまとともにレシピを進化させる

サラダはアレンジや自由がきくのがメリット。「あれがいい、これがいい」という声を広く聞きたいです。お客さまの声も取り入れながら、メニューをどんどん進化させていきます。

■海外の食文化を体験するイベント

例えば、中東の肉料理などを休日のランチで振る舞ったり。以前に参加したイベントでは、中東料理の「フムス(ひよこ豆のペースト)」がとても好評でした。

■中東料理やサウジアラビアについての話

中東では、鶏肉料理が半身で提供されて、みんなでほぐしながら手で食べます。日本とは違う食文化の驚きや楽しさをお伝えしたいです。サウジアラビアで撮ったたくさんの写真もあります。

物件への要望

小高駅前、もしくは駅前通りで物件を探しています。敷地面積は100坪くらいで、建物はワンフロアで20坪ほどを希望しています。

場合によってはリノベーションが必要かもしれないので、原状回復なしでOK、自由にやってくださいという感じだと嬉しいです。

駐車場は、仕事用の車を置くために少なくとも2台分必要です。お客さま用の駐車スペースもあればなお結構ですが、そこにはあまりこだわっていません。共有駐車場を、周辺の店舗と一緒に活用できないかと考えています。 

ミライエ担当者から一言
加藤様のサラダ屋さんでランチできること、とても楽しみにしています!物件探し頑張りましょう!
  • Share